御曹司様の一目惚れ人生ゲーム〜私はただ愛されたかっただけ〜花村三姉妹   葉子と仁の物語
葉子ちゃんを思いっきり抱きしめた。同棲は保留になったが、婚約はオーケーだよな? 先走る前にもう一度確かめよう。


「もう一度聞くぞ。葉子ちゃん、俺と結婚してくれ」


抱きしめている腕を緩め、彼女の様子を伺う。俺を見上げた彼女が頷いた。この瞬間、キスしたいが、まだあの条件期間だ。


チッ、もどかしいがここで約束を破ったら、全て水の泡になっちまうよ。


「なぁ、キスしてもいいか?」


何気ない問いに、頬を染めた彼女がまた頷く。彼女の唇は以前発熱した時とは違い、しっとり柔らかい。優しく触れるキスがだんだん深くなっていく。彼女の舌を執拗に口の中で追いかけ回す。


もうキスだけじゃ、我慢できねぇよ。息を弾ませながらもう一度彼女に聞いた。


「この先に進んでもいいか?」

「バカ、もうわかってんでしょう?」


俺の胸に顔を埋めた彼女を、そっと抱き上げ寝室へ向かう。


キスを交わしながら、彼女の肩に手を添えてファスナーを下ろすと、ワンピースがすべるように床に落ちた。


露わになった彼女の姿に、胸が熱くなる。
愛おしさと緊張とが入り混じったような、彼女の甘い吐息。恥じらいながらも、俺の目をまっすぐに見つめてくる。


――もう、戻れない。


はじめて抱く、大切な人。
彼女がそばにいてくれるだけで、こんなにも満たされるのに――俺はその存在を、もっと深く確かめたくなった。


彼女を傷つけてしまいそうで怖い。
でも、優しさで包み込みながら、そっと距離を縮める。


「葉子ちゃん……、愛してるよ」


彼女が小さくうなずいた、その瞬間から、二人だけの夜が静かに始まった。


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