御曹司様の一目惚れ人生ゲーム〜私はただ愛されたかっただけ〜花村三姉妹   葉子と仁の物語
2月14日はバレンタインデー。我が家、花村家では末娘、美愛の誕生日である。1カ月後に結婚を控えている彼女の誕生日を家族で祝った。


奇しくもこの日はカフェBon Bonのオープニングの日。めでたいことは重なるものだ。




昼食後、圭衣の部屋でいつものように集まり、女子トークに花が咲いた。再び話題は美愛のことからいつの間にか、仁との交際について。この時、圭衣と美愛が仁から相談を受け、私との交際を後押ししていたことがわかった。


なんとなく、そんな感じがしてたんだよね……。


二人からのグイグイくる質問の嵐に不覚にも口が滑ってしまい、すでに結婚を視野に入れた同棲のことを漏らしてしまった。


ゲッ、やっちゃったよぉぉぉ……。
まあ、いいか。
この際だから、ちょっと聞いてもらおうかな?


心配そうな顔をしている二人は、逆に私の気持ちを聞いてくれた。やっぱり圭衣も美愛も、詳しいことを言わなくても私のことをわかってるな。


私の気持ち……、ハッキリ言ってわからない。それに自分の気持ち以外で、どうしようもできない養女のことや、未だに誰にも話せない『捨てられる』ことに対する恐怖もある。


九条家では私が養女であるということは、全く気にならないらしい。仁と咲子おばさまにもそう伝えられた。そして、絶対に全力で私を守るって。




結局何も解決できなかったが、帰り際にまた圭衣に言われる。


『私も美愛も、葉子が話せる時が来るまで、話してくれるまで待ってるから。私たちはいつでも葉子の味方だからね!』


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