御曹司様の一目惚れ人生ゲーム〜私はただ愛されたかっただけ〜花村三姉妹   葉子と仁の物語
食後、ソファーでくつろいでいたら、彼から箱を渡される。仁がバレンタインのプレゼントを用意してくれていたのだ。全く予想していなく、驚いてしばし箱を見つめていた。


中には小ぶりの素敵なダイヤのピアス。私と同じで、彼も紫道さんにオーダーしたらしい。仕事の時でも着けられるようにシンプルなデザインにしてくれた。


どうしよう、めっちゃ嬉しいんだけど!
胸がほんわか温かい……。
あっ、私も渡さなきゃ。


「Happy Valentine’s Day to you too! これ、仁に。開けてみて」


ビックリしている彼が真紅の箱を開けると、そこにはホワイトゴールドのタイピン。


「仁は何でも持っているから、迷っちゃったよ。これなら使ってもらえるかなって思って」

「ありがとう、葉子ちゃん。俺、すごく嬉しいよ」


実はこのプレゼントはバレンタインもだが、私の謝罪も含まれている。彼と付き合うこととなった日の言い争いで、私は最低なことを彼に言ってしまったから。なんと彼からもあの日のことを謝られた。




意外にも、彼はプレゼントを女性にしたのも、もらったのも初めてで、それだけでなく、お付き合いするのも私が初めて。


えっ、えーー! だって仁は女性との経験が豊富でしょう?


「ああ、もちろん女性との経験はそれなりにある。自慢できることじゃねぇが、全て遊びだった。この歳になって初めて一目惚れして、おまえと一生共にしたいって思ってる。付き合い始めてから、俺はずっと言ってるよな、結婚してくれって? まだ条件にあった3ヶ月は経ってないが、俺との同棲と結婚を本気で考えてほしい」



そういうことか。やることだけやっていた遊び人⁉︎


……、えっ、け、結婚の話は本気だったの?

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