ねこねこ幼女の愛情ごはん〜異世界でもふもふ達に料理を作ります！〜７

「いや、本当に、なんであんなことをしてしまったのだろうかと後悔している……」

　尻尾を垂らし、耳をぺたんと寝かせて哀れな狼さんとなったルディが、エリナをちらちらと見ながら言った。

「わたし、肉球でぺしっとはたかれたんですよ。こう、ぺしっと」

　エリナが再現したので、その様子を想像したミメットはまた笑いの発作に襲われてしまった。

「やめておくれよ、エリナ、笑いすぎて苦しいんだから」

「ハエ叩きかなって思いましたよ」

「ハ、ハエ、ハエたっ！」

　とうとうミメットが崩れ落ち、ルディは「すまん、今度は俺を叩き落としてくれ……上からぺしっと、な……」としょんぼりした。

　だが、子猫の力でどんなにフェンリルを叩いても、落とすことなどできないのだ。むしろ、ちっちゃくて柔らかな前脚で叩かれることがご褒美になってしまう。

　エリナは悔しさで「うにゅううううーっ！」と鳴いたのであった。