ねこねこ幼女の愛情ごはん〜異世界でもふもふ達に料理を作ります!〜7
 やがて笑いがおさまったミメットが言った。

「エリナ、もう許しておやりよ。たぶんルディは狼の本能に駆られてどうしようもなかったのさ。エリナがシロモコやクロモコにどうしようもなく惹かれるのと同じなんだよ」

「むう。白猫とシロモコは違います」

「ルディは毎日、エリナのために猫じゃらしを振っているんだろう? 狼だって猫じゃらしを見たら捕まえたくなるだろうに、我慢していたんだろうね。で、ふわふわしたものが目の前に来て、本能がちょこっと顔を出しちまったんだろう」

「……大人の狼でも、ですか?」

「獣人だからね、大人でも狩猟本能は強いんだ。このあたしだって、定期的に魔物狩りをしているだろう? 行かないとストレスが溜まってしまうからね」

「そうだったんですね。確かにわたしも遊び部屋でじゃれていると、自分の中から別の猫が現れたように夢中になってしまうことがあります」

 素直なエリナは納得した様子で、ルディに向かって「怒ってごめんなさい」と頭を下げた。

「いや、エリナは悪くない! 謝る必要はないぞ、俺を許してくれさえすればそれでいいんだ」

「いえ、獣人の本能への理解が足りなくて、感情のままに怒りを表してしまったことを反省しています。あんなに怒ってしまって恥ずかしいにゃん」

 今度はエリナの方がしょんぼりしてしまったので、ルディは慌てた。
 彼はエリナがどんなに怒っても、元気な様子が可愛くてたまらなかったのだ。
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