ねこねこ幼女の愛情ごはん〜異世界でもふもふ達に料理を作ります!〜7
「熱いうちに食べるにゃんよ。ありがたき糧を!」

「ありがたき糧を!」

 熱々の焼きリンゴマシュマロビスケットをかじり、皆はその美味しさに「んんんんーっ!」と感嘆した。

 ウィリオが驚きの声をあげた。

「こっ、これは! 焼いたリンゴの甘酸っぱさに軽やかな胡桃の歯触り、そして甘く焦げたところが香ばしいマシュマロ! それらがビスケットの上で一体となり、口の中にハーモニーを奏でている!」

 さすがは一国の王子である。日頃の勉強の成果なのか、味を表現する力が素晴らしい。
 それを聞いたルディは『なんという的確な表現! 俺は『ものすごく美味い、お代わりも食べたい!』という表現しか浮かばなかったのに……』と己の勉強不足を反省した。
 だが、彼は『カルディフェン第一王子』であるが、社交をするのではなく王都警備隊長として町や国を守る仕事に励んでいるので、これは仕方がないことである。

 反省しつつも、残りのおやつを口に入れてもきもきと幸せそうに噛みしめるルディに、エリナが「ルディさん、美味しい?」と尋ねた。
 彼が、ものすごく美味しそうな顔で頷いたので、エリナもとても美味しそうな顔で頷き返す。

「美味しいにゃあん。絶対美味しいおやつだと思ってたけど、やっぱり美味しいにゃんよ」

 エリナはほっぺたを押さえて目を細めた。そして、残りをんにゃんにゃ言いながら食べた。
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