ねこねこ幼女の愛情ごはん〜異世界でもふもふ達に料理を作ります!〜7
 丸鶏は二羽用意されていた。これなら全員がたっぷり食べられそうだ。
 エリナは先ほど作った詰め物が冷めると、丁寧に中に詰めた。

「ルディさん、中身が出ないように縛りたいんですけど」

「よしきた」

 彼は鶏の皮に鋭い爪で穴を開けていくと、縫い物をするように紐を通して縛った。完璧なできに、エリナは手を叩いて「ルディさん、さすがです!」と褒めたたえた。

「ルディ殿下はいろいろなことができるのだな。腕もたつし、空も飛べるし……」

 羨ましげなウィリオ王子に、ルディは言った。

「ウィリオ殿下はカレーを作るのが上手いし、建築の才能もあるようだ。先日の手合わせを拝見したが、腕前の方もなかなかやるではないか。これから成長していくだろうし、将来が楽しみだな」

「そっ、そうか?」

「俺は嘘は言わんぞ」

 サヤエンドウを下茹でしながら、ウィリオ王子は「うむ、さらなる成長ができるように、これからも精進していきたいと思う」とルディに言った。

 エリナは『鶏のおなかを塞ぐ話から、ずいぶんと広がってるにゃ。王族の生活っていうのは大変そうだにゃん……』と、ウィリオ王子を同情の目で見た。
< 130 / 254 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop