ねこねこ幼女の愛情ごはん〜異世界でもふもふ達に料理を作ります!〜7
 おへそ側に爪を立てると、枇杷の皮はつるんとむけた。手を汁で汚しながら、熟れた枇杷を夢中になって食べる。
 エリナは例によって「んにゃんにゃんにゃんにゃ」と可愛らしく鳴きながら食べている。

「にゃんて美味しい果物にゃんだろう! んにゃんにゃんにゃんにゃ」

 エリナは『美味しい果物のいいところをギュッと合わせた味がするにゃ。味が濃くて甘いのにみずみずしくて、いい香りもするし、これは果物の女王様だにゃ』と思いながら幸せな気分になった。

 もちろん、他のみんなも枇杷の美味しさに夢中だ。このマーレン国の王家の森にはたくさんの果樹が植えられていて、いつもどれかが食べ頃になっている。通りかかった者は、下草を買ったり落ちた枝をまとめたりといった森の手入れをすれば、誰でもこの果物を自由に食べていいのだ。
 みんなで育てる巨大な果樹園、というのだろうか。
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