ねこねこ幼女の愛情ごはん〜異世界でもふもふ達に料理を作ります!〜7
 どんなに辛くても、落ち込んでいても、心を一気に高みへと連れていくのがモフモフ。

「ああっ、もう堪忍しておくれよ、このままじゃあたしは全身が猫になってしまうよう……」

「むふふふふ、いいのですよ、心をモフモフの天国へと解き放ちましょう! そして、わたしにモフられて、猫吸いをされて、人生などどうでもいい、モフりさえあればなにもいらないという境地に辿り着くのです……さあ……さあ……うにゃん!」

 エリナはルディの手でミメットから引き離された。

「エ、リ、ナ。それくらいでやめておけ。でないと、青弓亭の朝食が出せなくなるぞ……っと、うわあっ」

「狼のモフモフも最高なのですよ、むふふふふ」

 ちっちゃな子猫の手なのに、モフモフ、モフモフと狼の頭をモフられると、厳しい狼隊長と恐れられるルディなのにあっさりとモフり沼にハマっていく。

「これは……なんという……」

「ああっ、ルディまでが子猫の餌食になってしまうよ! 気をしっかり持つんだよ王都警備隊長!」

 ミメットの叫びで、ルディはなんとか正気を取り戻した。モフりを封じるために、子猫の身体をぎゅっと抱きしめる。

「お、おう! 危なくモフり天国に誘われてしまうところだった。エリナはこの王都で一番の危険猫だな、まったく油断できん」

「にゃーん」

 そして、危険な子猫は可愛らしく小首を傾げて鳴いたのであった。
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