ねこねこ幼女の愛情ごはん〜異世界でもふもふ達に料理を作ります!〜7
 うっとりと目をつぶる熊と、目にも止まらぬ速さで彼の顔を揉みほぐす子猫、そして静かにやきもちを焼いて尻尾を膨らませる狼隊長。

「失礼します、ルディ隊長……は、なにかの、儀式で、忙しいんだね、うん」

 部屋をのぞいた狐のサファンは、なにも見なかったことにしてそっとドアを閉めた。

 そして、訝しげな顔をする警備隊員たちに「エリナがまたなにかやらかしてるみたい。いつものことだからさ、気にすることはないよ!」と爽やかに笑い、警備隊は通常通りに戻った。


 そのまま十分ほど、熊の顔は揉まれ続けた。

「どうだ、アルデルン。効果は出たか?」

「……なんとなく……顔が楽に……なったような気がします……眠い……」

 熊はとてもリラックスしているようだ。
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