ねこねこ幼女の愛情ごはん〜異世界でもふもふ達に料理を作ります!〜7
まだぷんすかしながらも、出勤の時間が迫ったため、身支度を整えたエリナはいつものように狼隊長の姿(頭だけ獣化して隊服をきちっと着るのがルディの勤務中の姿である)になったルディに抱っこされながら、市場を抜けて青弓亭に向かう。
「エリナ、しっかりつかまっているのはいいのだが……爪が伸びていないか?」
「気のせいにゃん!」
いや、エリナの両手は猫化して、肉球から鋭い子猫の爪が現れていた。
ルディは頭皮に刺さるチクチクする痛みに耐えながら『困ったぞ、ものすごく怒っている。こんなに怒ることは今までなかったのだから、心を開いた良い兆候だと考えればいいのか? ……いや、良くないな。がんばるエリナを叩き落とすなんて、俺は最低のフェンリルだった。こんなことはおっちょこちょいの犬のマイクでさえやらないぞ、失礼極まりないことだ。どうやって詫びればいいのだろうか?』と思い悩んでいた。
「エリナ、しっかりつかまっているのはいいのだが……爪が伸びていないか?」
「気のせいにゃん!」
いや、エリナの両手は猫化して、肉球から鋭い子猫の爪が現れていた。
ルディは頭皮に刺さるチクチクする痛みに耐えながら『困ったぞ、ものすごく怒っている。こんなに怒ることは今までなかったのだから、心を開いた良い兆候だと考えればいいのか? ……いや、良くないな。がんばるエリナを叩き落とすなんて、俺は最低のフェンリルだった。こんなことはおっちょこちょいの犬のマイクでさえやらないぞ、失礼極まりないことだ。どうやって詫びればいいのだろうか?』と思い悩んでいた。