ねこねこ幼女の愛情ごはん〜異世界でもふもふ達に料理を作ります!〜7
「……大変失礼いたしました」

 エリナの洗礼を受けて、毛並みがピカピカの艶々に生まれ変わったカワウソの青年は、別室で人の姿に戻ると服を着て戻ってきた。

「結構なモフモフでした」

「おそれいります」

 なぜか頭を下げ合う子猫とカワウソ。

「それでですね、今日はお手紙を二通、預かって欲しいにゃん」

 エリナは「これは王妃様に渡して、こっちはマーレン国のウィリオ王子に送って欲しいにゃ」と手紙を渡す。

「詳しい事情はその手紙に書いたんだけれども、近々マーレン国に出張してくるにゃんよ」

「わかりました。それでは、こちらの二通、確かにお預かりいたしました」

 身体中から疲れが抜けたのか、カワウソの青年は軽い足取りで去っていった。

「カワウソ……好きなのか?」

「いいモフモフだったにゃんよ」

「そうか」

 ルディの尻尾が力なく下がっているのを見たエリナは「ルディさん、もしかしてお疲れにゃん? 大変だにゃん、フェンリルのマッサージをしなくてはならないにゃん!」とワクワクした気持ちを隠さずに言った。

「そ、そうか? フェンリルのマッサージも、して、くれるのか?」

「もちろんだにゃん、わたしはフェンリルのモフモフが史上最高のモフモフだと思っているにゃんよ!」

「史上最高か?」

「史上最高にゃ!」

 ルディの尻尾が激しく左右に振られた。
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