あやめお嬢様はガンコ者
そしてやって来た土曜日。
車で迎えに来てくれた久瀬くんは、門扉を開けて出て来た私をまじまじと見つめる。
「あやめさん、すごく可愛いです」
「ありがとう。由香里ちゃんが選んでくれた服なの」
会社には着ていけない、ペイルピンクのボートネックワンピース。
足元も由香里ちゃんが合わせてくれた涼し気なオフホワイトのストラップサンダル。
髪はハーフアップにして、ヘアクリップとネックレス、イヤリングも由香里ちゃんのセレクションをつけた。
「東が選んだ服、一度だけ会社に着て来てくれましたよね?すごく素敵でした」
「え、ありがとう。でもやっぱり気恥ずかしくて……」
「そっか。じゃあ、俺とのデートでまた着て来てくださいね」
「はい!」
デート、の言葉が嬉しくて笑顔で頷くと、久瀬くんは一瞬驚いたように固まってから目を細めた。
「なんか、本当に可愛いです、あやめさん」
「え、そんな。久瀬くんもかっこいいです。爽やかでスタイル良くて」
ホワイトジーンズにブルーのシャツの久瀬くんは、シンプルな装いながら背の高さが際立っていて惚れ惚れする。
「ありがとうございます。あやめさん、乗ってください」
促されて、私は久瀬くんのネイビーの車に乗り込んだ。
ハンドルを握る久瀬くんはかっこよくて、ついつい横顔を見つめてしまう。
「あやめさん、緊張するのであんまり見ないでください」
頬を赤くする久瀬くんに、「あ!ごめんなさい」と慌ててうつむく。
「あとでゆっくりあやめさんの顔も見せてくださいね。さてと、どこに行きましょうか?もうすぐ高速道路なんですけど、あやめさん行きたいところありますか?」
「えっと、海が見たいです」
「海か……。じゃあ臨海公園と水族館にしましょうか」
「うん!」
「ふふっ、可愛い」
ポツリと呟いて、久瀬くんは前を見たままハンドルを切る。
私も前を見ながら、時折我慢出来ずにチラリと久瀬くんのかっこいい横顔を盗み見ていた。
車で迎えに来てくれた久瀬くんは、門扉を開けて出て来た私をまじまじと見つめる。
「あやめさん、すごく可愛いです」
「ありがとう。由香里ちゃんが選んでくれた服なの」
会社には着ていけない、ペイルピンクのボートネックワンピース。
足元も由香里ちゃんが合わせてくれた涼し気なオフホワイトのストラップサンダル。
髪はハーフアップにして、ヘアクリップとネックレス、イヤリングも由香里ちゃんのセレクションをつけた。
「東が選んだ服、一度だけ会社に着て来てくれましたよね?すごく素敵でした」
「え、ありがとう。でもやっぱり気恥ずかしくて……」
「そっか。じゃあ、俺とのデートでまた着て来てくださいね」
「はい!」
デート、の言葉が嬉しくて笑顔で頷くと、久瀬くんは一瞬驚いたように固まってから目を細めた。
「なんか、本当に可愛いです、あやめさん」
「え、そんな。久瀬くんもかっこいいです。爽やかでスタイル良くて」
ホワイトジーンズにブルーのシャツの久瀬くんは、シンプルな装いながら背の高さが際立っていて惚れ惚れする。
「ありがとうございます。あやめさん、乗ってください」
促されて、私は久瀬くんのネイビーの車に乗り込んだ。
ハンドルを握る久瀬くんはかっこよくて、ついつい横顔を見つめてしまう。
「あやめさん、緊張するのであんまり見ないでください」
頬を赤くする久瀬くんに、「あ!ごめんなさい」と慌ててうつむく。
「あとでゆっくりあやめさんの顔も見せてくださいね。さてと、どこに行きましょうか?もうすぐ高速道路なんですけど、あやめさん行きたいところありますか?」
「えっと、海が見たいです」
「海か……。じゃあ臨海公園と水族館にしましょうか」
「うん!」
「ふふっ、可愛い」
ポツリと呟いて、久瀬くんは前を見たままハンドルを切る。
私も前を見ながら、時折我慢出来ずにチラリと久瀬くんのかっこいい横顔を盗み見ていた。