あやめお嬢様はガンコ者
「水族館なんて久しぶり!お魚綺麗ね。気持ち良さそう。あっ、ラッコがいる!久瀬くん、見に行こう」
私はグイグイと久瀬くんの手を引いて歩く。
興奮のあまり、気恥ずかしさは忘れていた。
「ラッコのお食事タイムだって。ひゃー、可愛い!両手でアムアム食べてるよ。ね?久瀬くん」
「うん、可愛いね」
「うん、可愛い!」
ペンギンやアザラシの愛嬌ある仕草にメロメロになり、最後にイルカショーを観る。
「すごいのね、イルカって。可愛いしかっこいい!」
「ふふっ、あやめさんみたいだな」
「え?どういう意味?」
「あやめさんも、可愛くてかっこいいから」
ますます分からないとばかりに首をひねると、いいから、と久瀬くんにかわされた。
「あやめさん、お土産何がいい?」
「えっと、このキーホルダーがいい!」
「分かった。あとこのぬいぐるみも買おう。夜、あやめさんが寂しくないように」
「え、そんな。私、子どもじゃないです」
「じゃあ、いらない?」
「……いります」
「ははは!素直でよろしい」
久瀬くんがレジに向かうと、私はすぐ横にシルバーのボールペンがあるのを見つけた。
手に取ると、スタイリッシュなデザインでイルカが彫られている。
私はそれを久瀬くんへのプレゼントにしようと、レジに向かった。
私はグイグイと久瀬くんの手を引いて歩く。
興奮のあまり、気恥ずかしさは忘れていた。
「ラッコのお食事タイムだって。ひゃー、可愛い!両手でアムアム食べてるよ。ね?久瀬くん」
「うん、可愛いね」
「うん、可愛い!」
ペンギンやアザラシの愛嬌ある仕草にメロメロになり、最後にイルカショーを観る。
「すごいのね、イルカって。可愛いしかっこいい!」
「ふふっ、あやめさんみたいだな」
「え?どういう意味?」
「あやめさんも、可愛くてかっこいいから」
ますます分からないとばかりに首をひねると、いいから、と久瀬くんにかわされた。
「あやめさん、お土産何がいい?」
「えっと、このキーホルダーがいい!」
「分かった。あとこのぬいぐるみも買おう。夜、あやめさんが寂しくないように」
「え、そんな。私、子どもじゃないです」
「じゃあ、いらない?」
「……いります」
「ははは!素直でよろしい」
久瀬くんがレジに向かうと、私はすぐ横にシルバーのボールペンがあるのを見つけた。
手に取ると、スタイリッシュなデザインでイルカが彫られている。
私はそれを久瀬くんへのプレゼントにしようと、レジに向かった。