(二)この世界ごと愛したい
「また一ヶ月後会えるじゃん。」
「長い。」
「長くないよ!?たった一ヶ月だよ!?」
「長い。」
えー、そんな子供みたいなこと言わないでー。
「じゃあ、特別にエゼルタでの私の行動パターンを教えてあげようか?」
「…是非。」
「聞いたらちゃんと帰る?」
帰ると言いなさい。
機嫌の悪そうな顔をしてもダメです。
「…顔、本当に疲れてる。」
「それ失礼。」
「言われなくても帰るけど、聞いて行く。」
つまり疲れて眠い私を気遣って、ちゃんと帰るつもりだったらしい。
だけど、おまけに聞いておきたいと。
「城中敵に回すレベルで、性格捻じ曲げて煽り倒す。王様にはそんなことしないけど。」
「…また、面倒な話だな。」
「無い隙は自分で作りに行こうと思う!」
「…総司令って、貴女が思ってるより面倒な人ですよ。」
これは、私の想像よりも総司令さんは強敵だから気を付けてってことなんだろう。
シオンの翻訳が出来るようになって来た。
「私ハルとシオンより強い人知らないもん。」
「…ハルはいらない。」
「別に総司令さんを甘く見てるわけじゃないから、心配しないでね。」
「…止めたってもう無駄ですね。」
はい、その通りです。
こうしてようやくシオンはどこかへ帰って行き、私も店内に戻った。