(二)この世界ごと愛したい
自分の稽古だけでなく、アキトとサクの様子も見つつなので。
これが結構大変!!!
だけども、ハルの剣を持ったアキトはその嬉しさもあるのか高調子。
サクも動きに慣れてきて少し余裕そう。
「…これ一ヶ月いらないんじゃないの。」
トキさーん。
私、最強な軍に仕上げてしまいそうです。
「本当に、アレンデールにどんな顔で帰ればいいのやら。」
ふわりと舞い上がり攻撃を躱しながら、そんなことを考えるけど。
不思議と心が躍る。
…次の段階も考えなきゃなー。
頭の中で色々考えつつもこの日も稽古を終えて。
ご褒美の列は初日から考えると約二倍。
「ちょっと二人とも何なのこの量。真面目にやったの。」
「リンちゃんごめん!なんかみんな思ったより動きよかったんで、つい…。」
「もう明日からご褒美制度やめようかな。」
アキト班とサク班の合格者達の前で私がそう言ったら、見事にブーイングが飛び交う。
このペースで行くと私の唇なくなるんだって!!!
「どうすんのこれ。」
「お前が言い出したんだろうが。」
「…そうですねー。」
アキトが私にハルの剣を返してくれた。
それを私は受け取って、すぐに合格者の列へ渋々向かう。
あれだな。
アキトが私を好きかもなんて勘違いだったのかもしれない!!!
私はヤケクソでご褒美の儀式を終えた時に、稽古よりもこっちの方が大変だと気付かされた。
…私の唇が安価になってます。