(二)この世界ごと愛したい
素直に答えた私。
どうせシオン将軍が先に帰ることに違いないだろうし、問題ない。
「二、三日はどうにか我慢する。だけど出来るだけ関わらないでほしいです。」
「そこは保証しません。」
してよ!!!
もう私怒り爆発して燃やし兼ねないよ!!!
「…トキの血縁でよかったね。」
「トキがまさか貴女に懐くとは思いませんでしたけどね。」
「シオン将軍と違って良い人だからね。」
「良い人かどうかは知りませんけど。ただトキは警戒心が強いので。」
まあ、それは分かる。
初めて会った時はめちゃくちゃ嫌われてたし。
「とにかく私も出来るだけ努力するから!そっちも極力私に近付かないように気を付けて!!」
「何で俺が…。」
「はあ!?だからトキのためだって言ったよね!?」
「……。」
コイツ無視か!?
鬼畜だし性格悪いし最悪じゃない!?
トキもこんなのがお兄さんじゃ苦労したんだろうね!?
「…トキを騙せると思ってるのがもう間違ってると思いますけど。」
「やってみなきゃ分かんないでしょ!?」
「……。(さっきもすぐバレて怒られてたのに。)」
何か言いたげにしているシオン将軍。
しかし、私はここで気配を感じ取ったので。
すぐに気を取り直して自分を繕うことに徹します。
「…あれ?リンとシオンまだこんなところにいたの?」
「トキ早いね。アキトは…生きてる?」
「生きてるけど今はちょっと反省してもらってるだけだよ。それよりなんで城まで飛ばなかったの?」
「なんか私が疲れちゃって。ちょっと休ませてもらったのー。」