(二)この世界ごと愛したい



私の数々の我が儘に付き合わせてしまったこの人に、何か出来ないかどうか考える。


それに天候に興味がある人は私の周りにはいなかったので、こんな話が出来て私も少し嬉しいと思ってる。





「…亡命は出来ないけど、その内エゼルタにも顔出すから。その時一緒に天気予報する?」


「その内っていつ?」


「んー。年内には行けると思う。」


「…長いな。」




これでもかなり譲歩しましたけど。




「行くのは行くよ。トキのご実家と婚約者も見てみたいし。」


「リンそれはダメ。」


「えー見るだけだよ。ここよりもっと色々興味深い物ありそうで楽しそうだもん。シオン将軍がいたらお家にお邪魔しても大丈夫だよね?」


「ダメダメ絶対ダメ。」




トキがそれを拒否。


また国的な問題だろうか。



シオン将軍もどこか嫌そうにしているように見えるけど。





「実家も面倒だけどもう一方はもっとダメだからね。絶対会っちゃダメ。」


「どんな人か見てみたいのにー。」


「と言うか、まず位が高すぎてそう簡単には会えないよ。」


「そんなに凄い人なの?」




トキのお嫁さんになる人。


今まであまり踏み込んで聞かなかったけど。せっかくエゼルタに行くんだからついでに聞いちゃえと勢いに乗ってしまった私。






「エゼルタの第一将を務める姫。」




シオン将軍がサラッと答えた。





エゼルタのお姫様な上に。



…第一将!?!?



このシオン将軍を差し置いて第一将を務めているお姫様が婚約者!?




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