(二)この世界ごと愛したい
「とりあえず今すぐやって来て。」
「今って…俺戦帰り…」
「早く終わらせてくれないとハルと桜見に行けなくなるから。さっさとやって。」
「…やればいいんだろ。」
すごーく機嫌は損ねましたが。
これで何とか話が進みそうで良かった。
「アルのお勉強終わったら呼んで来てー。アルともお話したい。」
「ええ。食事もここに運ぶわね。」
「みんなで食べて来ていいよ?」
「今日はリンと食べたい人が多そうだもの。私もね。」
みんなとなると流石に城の人達が何事だってなっちゃうから。
とりあえずこの日はママとアルと食べることになり、ハルとるうには諦めてもらった。
私はここでも戦のことに重点を置いて考え、合間でカイに鷹を飛ばして仕事を頼んだり。
時間があれば裏山の方へ身を隠して飛んで、また必要な場所へ移動して同じように帰って来て。
エゼルタからの追手はピタリと止んだが、ソルは相変わらずで。
返り血塗れで戻って来た時は、ハルとるうに口煩くお説教されたりして。事情を説明させられたりして。
るうはガミガミと怒り続けていたが、ハルは静かに沸々と内なる闘志を燃え上がらせていた。