(二)この世界ごと愛したい



「良いお家が建てられるくらいの金額だって聞いた。お城に請求書回してって言ったんだけど、断られちゃって。」


「…あー分かった。」


「あとさ、パパの側近の方がお客さんとして来てるんだけど。あの役るうが変わってほしい。」


「情報売買の件な。別に俺は良いけど。」



たぶんハルとるうに話はしたんだろう。


私の居場所を報告するのを加えて。




「私は良いんだけど、おーちゃんが悲しそうにするから。お控えいただく方がお互いのためかと思って。」


「パルテノンの第一将か。女顔だったな。」


「おーちゃん可愛いよねー。初めて会った時びっくりしたよー。」


「あれで第一将務まんのか?」



おーちゃんは私の先生ですよ。師匠ですよ。


るうだってあの瞬間移動見たらきっとひっくり返るぞ。




「言っとくけど、私なんて手も足も出ないくらいお強いですからねー。」


「…マジ?」


「大マジ。だから今改めて剣術も教えてもらってて。そんな中だから尚更負債抱えると申し訳なくて。」


「次の情報売買の時は俺が行くから、その時に金も払う。」



るうが絡む負債でもないのに。


漢気溢れる財布の紐に頭が上がりません。




「ありがとうー。」


「そして追加で今日も買っていい。今回お前のせっかくのリクエスト叶えられなかったから、詫びも兼ねて。」




< 920 / 1,120 >

この作品をシェア

pagetop