幼なじみと黒歴史~初心な天使が闇落ちした理由は私です(マンガシナリオ)
#5 カノジョがいるくせに
〇莉恋の家の外観(古い一軒家)
〇莉恋の部屋(二階)
頭からベッドの掛け布団に入り、丸まっている莉恋
莉恋の部屋の外から母が莉恋に声をかける
莉恋の母「莉恋、今日も学校休むの?」
莉恋「うーん、まだ頭イタい。」
莉恋の母「病院は?」
莉恋「・・・行くほどじゃない。」
莉恋の母「明日は学校に行きなさいよ。」
母が階段を降りる音
莉恋が布団から頭を出してため息を吐く
莉恋の動きがピタリと止まる。
莉恋「あれ、おかしくない? 天馬と茉生がつき合ってるからって、なんで私が傷ついてんの⁇」
〇(回想)
天馬と莉恋がフェンス越しにキスをしそうになるシーン
※(回想終わり)
ハッとする莉恋
莉恋「アレだ! 過去の私もワルだけど、天馬もかなりのワルじゃね? キスのことで脅してくるし、思わせぶりなことするし、カノジョがいるなんて言わないし!」
キレて掛け布団を壁に投げつけた莉恋 またベットに仰向けに寝る
目の上に右腕を置いて呟く
莉恋「私の頭を、アンタでいっぱいにしないでよ・・・。」
〇莉恋の家の階段
階段を降りる莉恋
一階の居間からキャッキャと楽しそうな話し声が聴こえてくる。
莉恋「ママの友だち?」
〇莉恋の家の居間
今のドアの扉を少し開けて様子を覗く莉恋
莉恋ママ「それにしても、大きくなったわね。昔は莉恋より小さくて、女の子みたいに可愛かったのに。」
天馬「いやいやリコママ。男に可愛いは、ほめ言葉じゃないスから!」
自分の母親と談笑している天馬
青ざめて居間に怒鳴り込む莉恋
莉恋「なんでーーー⁉」
天馬「ちーす。」
莉恋ママ「ちょっと、天馬が莉恋のクラスに転校してきたなんて、ママ知らなかったんだけど!」
鼻息を荒くして怒る莉恋
莉恋「ママ! なんで天馬をウチに入れたのよ⁉」
数枚のプリントを見せる天馬
天馬「担任に言われて、宿題プリント持ってきた。」
莉恋ママ「玄関開けたらイケメンが居たから、ママ、テレビの撮影かと思ってビックリしたわー‼」
天馬「それそれ~! リコママ、もっとください!」
キャッキャする二人
冷静になる莉恋
莉恋「悪いけど、二人とも静かにして。私いま、療養中だから、用事済んだら帰ってくれるかな。」
莉恋ママ「どーせ仮病でしょ? 病院にも行かないクセに。 天馬がわざわざ家まで来てくれたんだから、ママはゆっくり話したいわ。」
莉恋(忘れてた・・・昔からママは、天馬のことが推しぴだったァァ!)
莉恋ママ「ケーキ食べよ。天馬は甘いもの好きだったよね?」
天馬「ハイ。あ、手ぇ洗いたいんスけど。」
莉恋ママ「相変わらずマジメで可愛いわねー。ユーティリティの場所は・・・。」
天馬「莉恋に案内してもらうから、大丈夫っス。」
ニコニコの天馬
むくれ顏の莉恋
〇洗面所
洗面台の鏡に映る莉恋と天馬
腕を組んで手を洗う天馬を見る莉恋
天馬「リコママ、相変わらずパワフルだな。」
莉恋「昔はアンタを見るたびに、息子が欲しかったって騒いでいたからね。」
天馬「じゃあ、リコママのために俺と結婚する?」
莉恋「ば、バッカじゃないの⁉ 今すぐ帰れ!」
天馬闇堕ちモード
天馬「悪いけど、俺にそんな口聞いていいと思ってんの?」
青ざめる莉恋
天馬「あのこと、親にバラすぞ。」
莉恋「脅迫する気?」
緊迫する二人
莉恋ママの声が聞こえる
莉恋ママ(声だけ)「天馬、ウチで夜ご飯も食べて行きなさいよー!」
〇莉恋の家の外観(夜)
〇莉恋の家のダイニング
ダイニングテーブルにビール缶が散乱、日本酒の一升瓶もある
莉恋ママが泥酔状態
莉恋と天馬が並んで座っている
莉恋ママ「やっぱ、家に若いオトコが居ると、楽しいわね! 天馬も飲む?」
天馬「ハタチになったらお付き合いします♪」
莉恋「ママ、飲みすぎ!」
莉恋ママ「最近は大人しくなったけど、莉恋は生意気でしょ?」
うなずく天馬
天馬を叩いてツッコむ莉恋
莉恋ママ「やっぱり? 女手ひとつで育てたから、心配なの・・・。他人様に迷惑だけはかけてほしくないんだよね。」
母親の言葉にドキッとして天馬を見る莉恋
穏やかな顏の天馬
天馬「莉恋は大丈夫。学校でもしっかり者だし、俺が側で見守ってますから。」
莉恋ママ「ありがとね、天馬・・・アララ、地球が回ってるー!」
莉恋「ママ⁉」
莉恋ママ、泥酔して倒れるように寝る
天馬がお姫様抱っこで莉恋ママを二階の部屋に連れて行く。
〇二階の莉恋ママの部屋(照明オフ。廊下だけ点灯)
天馬に気まずそうに謝る莉恋
莉恋「今日はゴメンね。ママがウザ絡みして。」
天馬「ぜんぜん。どうせ帰っても家に誰もいないから、久しぶりに人と一緒にメシ食えて楽しかった。それにウチもシングルマザーだから、リコママと同じ気持ちなのかと思って。」
切ない顏の天馬
キュンとする莉恋
〇一階の居間
居間で机のコップの中身を飲み干す天馬
時計を見て、立ち上がる
天馬「さすがにそろそろ帰るわ。お邪魔しました。」
莉恋「気をつけて帰ってね。」
立ちあがった天馬がフラついて、顏を伏せたまま莉恋にもたれかかる
天馬「莉恋、ごめん。俺・・・。」
莉恋「て、天馬?」
そのまま天馬に押し倒される莉恋
ドキドキする莉恋
何も起こらず、数分経過
莉恋「天馬? 大丈夫⁇」
肩の上から安らかな寝息が聞こえる。
莉恋「やだ、まさかあのコップ・・・ママのお酒を飲んじゃった⁉」
ジタバタする莉恋
莉恋「動かない・・・どうしよう!」
〇居間の時計(PM 9時)
天馬の下でもがく莉恋
〇居間の時計(PM 10時)
諦めて、天馬の下になったまま寝る莉恋
〇(莉恋の夢)
転校直前の莉恋の家の前
天馬に花束をもらって、別れを言う莉恋
莉恋「バイバイ、どこかで会ったら声かけてね。」
天馬「ウッ、ウッ・・・俺・・・。」
莉恋との別れに泣いている天馬
莉恋「泣くな、男でしょ!」
天馬「・・・莉恋の推しぴの俳優みたいに?」
莉恋「そだね。でも、天馬にはムリだよねー。」
(※夢 終了)
〇居間(夜中)
莉恋がいつの間にかソファに寝かせられている
何かに触られる感触に目が醒める莉恋
莉恋の髪を撫でている天馬
驚いて叫ぶ寸前の莉恋
口を塞ぐ天馬
低い声で囁く
天馬「大きい声だしたら、ママが起きるよ。」
莉恋に顏を近づける天馬
天馬にキスをされると思って、顔を赤くする莉恋
莉恋(カノジョがいるくせに・・・。)
悔しく思いながらも、雰囲気に流されそうになる莉恋。
唇が触れる寸前、青い顔で口を押さえる天馬
天馬「ウップ!」
莉恋「え、もしかして吐く⁉」
アルコールを吐きそうになる天馬
背中をさする莉恋
天馬「ご、ゴメ・・・。」
〇莉恋の家の外観(深夜)
吐いている天馬
悲鳴をあげる莉恋
二階から降りてくる莉恋ママ
(人物は見えない。あくまで読者の想像にまかせる)
天馬(声だけ)「もうムリ・・・。」
莉恋(声だけ)「イヤーーーッ!」
莉恋ママ(声だけ)「どうしたのドロボウ⁉ えっ、天馬大丈夫⁉」
〇莉恋の部屋(二階)
頭からベッドの掛け布団に入り、丸まっている莉恋
莉恋の部屋の外から母が莉恋に声をかける
莉恋の母「莉恋、今日も学校休むの?」
莉恋「うーん、まだ頭イタい。」
莉恋の母「病院は?」
莉恋「・・・行くほどじゃない。」
莉恋の母「明日は学校に行きなさいよ。」
母が階段を降りる音
莉恋が布団から頭を出してため息を吐く
莉恋の動きがピタリと止まる。
莉恋「あれ、おかしくない? 天馬と茉生がつき合ってるからって、なんで私が傷ついてんの⁇」
〇(回想)
天馬と莉恋がフェンス越しにキスをしそうになるシーン
※(回想終わり)
ハッとする莉恋
莉恋「アレだ! 過去の私もワルだけど、天馬もかなりのワルじゃね? キスのことで脅してくるし、思わせぶりなことするし、カノジョがいるなんて言わないし!」
キレて掛け布団を壁に投げつけた莉恋 またベットに仰向けに寝る
目の上に右腕を置いて呟く
莉恋「私の頭を、アンタでいっぱいにしないでよ・・・。」
〇莉恋の家の階段
階段を降りる莉恋
一階の居間からキャッキャと楽しそうな話し声が聴こえてくる。
莉恋「ママの友だち?」
〇莉恋の家の居間
今のドアの扉を少し開けて様子を覗く莉恋
莉恋ママ「それにしても、大きくなったわね。昔は莉恋より小さくて、女の子みたいに可愛かったのに。」
天馬「いやいやリコママ。男に可愛いは、ほめ言葉じゃないスから!」
自分の母親と談笑している天馬
青ざめて居間に怒鳴り込む莉恋
莉恋「なんでーーー⁉」
天馬「ちーす。」
莉恋ママ「ちょっと、天馬が莉恋のクラスに転校してきたなんて、ママ知らなかったんだけど!」
鼻息を荒くして怒る莉恋
莉恋「ママ! なんで天馬をウチに入れたのよ⁉」
数枚のプリントを見せる天馬
天馬「担任に言われて、宿題プリント持ってきた。」
莉恋ママ「玄関開けたらイケメンが居たから、ママ、テレビの撮影かと思ってビックリしたわー‼」
天馬「それそれ~! リコママ、もっとください!」
キャッキャする二人
冷静になる莉恋
莉恋「悪いけど、二人とも静かにして。私いま、療養中だから、用事済んだら帰ってくれるかな。」
莉恋ママ「どーせ仮病でしょ? 病院にも行かないクセに。 天馬がわざわざ家まで来てくれたんだから、ママはゆっくり話したいわ。」
莉恋(忘れてた・・・昔からママは、天馬のことが推しぴだったァァ!)
莉恋ママ「ケーキ食べよ。天馬は甘いもの好きだったよね?」
天馬「ハイ。あ、手ぇ洗いたいんスけど。」
莉恋ママ「相変わらずマジメで可愛いわねー。ユーティリティの場所は・・・。」
天馬「莉恋に案内してもらうから、大丈夫っス。」
ニコニコの天馬
むくれ顏の莉恋
〇洗面所
洗面台の鏡に映る莉恋と天馬
腕を組んで手を洗う天馬を見る莉恋
天馬「リコママ、相変わらずパワフルだな。」
莉恋「昔はアンタを見るたびに、息子が欲しかったって騒いでいたからね。」
天馬「じゃあ、リコママのために俺と結婚する?」
莉恋「ば、バッカじゃないの⁉ 今すぐ帰れ!」
天馬闇堕ちモード
天馬「悪いけど、俺にそんな口聞いていいと思ってんの?」
青ざめる莉恋
天馬「あのこと、親にバラすぞ。」
莉恋「脅迫する気?」
緊迫する二人
莉恋ママの声が聞こえる
莉恋ママ(声だけ)「天馬、ウチで夜ご飯も食べて行きなさいよー!」
〇莉恋の家の外観(夜)
〇莉恋の家のダイニング
ダイニングテーブルにビール缶が散乱、日本酒の一升瓶もある
莉恋ママが泥酔状態
莉恋と天馬が並んで座っている
莉恋ママ「やっぱ、家に若いオトコが居ると、楽しいわね! 天馬も飲む?」
天馬「ハタチになったらお付き合いします♪」
莉恋「ママ、飲みすぎ!」
莉恋ママ「最近は大人しくなったけど、莉恋は生意気でしょ?」
うなずく天馬
天馬を叩いてツッコむ莉恋
莉恋ママ「やっぱり? 女手ひとつで育てたから、心配なの・・・。他人様に迷惑だけはかけてほしくないんだよね。」
母親の言葉にドキッとして天馬を見る莉恋
穏やかな顏の天馬
天馬「莉恋は大丈夫。学校でもしっかり者だし、俺が側で見守ってますから。」
莉恋ママ「ありがとね、天馬・・・アララ、地球が回ってるー!」
莉恋「ママ⁉」
莉恋ママ、泥酔して倒れるように寝る
天馬がお姫様抱っこで莉恋ママを二階の部屋に連れて行く。
〇二階の莉恋ママの部屋(照明オフ。廊下だけ点灯)
天馬に気まずそうに謝る莉恋
莉恋「今日はゴメンね。ママがウザ絡みして。」
天馬「ぜんぜん。どうせ帰っても家に誰もいないから、久しぶりに人と一緒にメシ食えて楽しかった。それにウチもシングルマザーだから、リコママと同じ気持ちなのかと思って。」
切ない顏の天馬
キュンとする莉恋
〇一階の居間
居間で机のコップの中身を飲み干す天馬
時計を見て、立ち上がる
天馬「さすがにそろそろ帰るわ。お邪魔しました。」
莉恋「気をつけて帰ってね。」
立ちあがった天馬がフラついて、顏を伏せたまま莉恋にもたれかかる
天馬「莉恋、ごめん。俺・・・。」
莉恋「て、天馬?」
そのまま天馬に押し倒される莉恋
ドキドキする莉恋
何も起こらず、数分経過
莉恋「天馬? 大丈夫⁇」
肩の上から安らかな寝息が聞こえる。
莉恋「やだ、まさかあのコップ・・・ママのお酒を飲んじゃった⁉」
ジタバタする莉恋
莉恋「動かない・・・どうしよう!」
〇居間の時計(PM 9時)
天馬の下でもがく莉恋
〇居間の時計(PM 10時)
諦めて、天馬の下になったまま寝る莉恋
〇(莉恋の夢)
転校直前の莉恋の家の前
天馬に花束をもらって、別れを言う莉恋
莉恋「バイバイ、どこかで会ったら声かけてね。」
天馬「ウッ、ウッ・・・俺・・・。」
莉恋との別れに泣いている天馬
莉恋「泣くな、男でしょ!」
天馬「・・・莉恋の推しぴの俳優みたいに?」
莉恋「そだね。でも、天馬にはムリだよねー。」
(※夢 終了)
〇居間(夜中)
莉恋がいつの間にかソファに寝かせられている
何かに触られる感触に目が醒める莉恋
莉恋の髪を撫でている天馬
驚いて叫ぶ寸前の莉恋
口を塞ぐ天馬
低い声で囁く
天馬「大きい声だしたら、ママが起きるよ。」
莉恋に顏を近づける天馬
天馬にキスをされると思って、顔を赤くする莉恋
莉恋(カノジョがいるくせに・・・。)
悔しく思いながらも、雰囲気に流されそうになる莉恋。
唇が触れる寸前、青い顔で口を押さえる天馬
天馬「ウップ!」
莉恋「え、もしかして吐く⁉」
アルコールを吐きそうになる天馬
背中をさする莉恋
天馬「ご、ゴメ・・・。」
〇莉恋の家の外観(深夜)
吐いている天馬
悲鳴をあげる莉恋
二階から降りてくる莉恋ママ
(人物は見えない。あくまで読者の想像にまかせる)
天馬(声だけ)「もうムリ・・・。」
莉恋(声だけ)「イヤーーーッ!」
莉恋ママ(声だけ)「どうしたのドロボウ⁉ えっ、天馬大丈夫⁉」