「逢いたい」でいっぱいになったなら~私の片想いが終わるとき

コウさん

家に帰った私はシャワーを浴びて、冷蔵庫を開けた。

冷蔵庫の中にあるハチミツレモンのペットボトルを見つめる。
コウさん、ハチミツレモンの好きな私のためにホットレモンを作ってくれたっけ…。

そしてその横の炭酸水を1本と豆腐を取り出す。
コウさんにちゃんと食べなさいと叱られたな…。
冷凍庫から冷凍にしておいた生姜焼きをだして、電子レンジで温めることにした。

カシュ。
キャップを開けてごくごくと呑む。
タオルで髪を拭く。
飲みかけの炭酸水を置いたまま、バスルームに髪を乾かしに行く。
ドライヤーで髪を乾かす。
コウさんに乾かされた髪…。キスされた耳…。

耳に触れる。鏡の中の自分と目が合う。
鏡の前で歯磨きしながらふざけあったっけ…。


コウさんに逢いたい。
けど、会うのが少し恐い。

部屋に戻って、熱々に温まった生姜焼きをテーブルに持って行く。
冷ややっこに鰹節とショウガを乗せて、お醤油を垂らした。
飲みかけの炭酸水と箸をおいて手を合わせる。

「いただきます」

コウさん、おいしそうに食べると褒めてくれたっけ・・・でも、一人で食べるご飯は…
「美味しくないよ‥‥」


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