苦くも柔い恋
必死にキスに応えようとする和奏の健気さに知らず知らずに己のものが主張を強めているのを感じ、千晃は胸元から撫でるように手を下げ唯一残っていた服の中へと指を忍ばせた。
そのまま直に脚の間の中心に触れれば、滑らかになっていたそこは千晃を受け入れた。
「…っ、あっ…」
滑りの良い秘部を指の腹でゆっくりと上下に撫でれば時折びくりと和奏の脚が跳ねる。
無意識なのだろう、和奏はその度に脚を閉じようとするのでその間に割って入ればそれが叶わなくなり、行き場のなくなった脚は可哀想なくらいただただ宙を舞う。
ビクビクと良い反応を見せる姿にいい加減煩わしくなりショーツごと残った服を全て剥ぎ取れば、和奏は慌てたように胸と脚の付け根に手を当てて隠した。
「ちょっ…やだ、なんで脱がすの…っ」
「ヤリにくいから」
「言い方…っ」
情緒が無い、なんて言うがこっちだってもはや限界が近いのだ。
「…手、退けろ。和奏」
「…やだ、恥ずかしい」
「和奏」
出来る限りの優しい声で言い、少しむくれた顔を撫でる。