苦くも柔い恋




「悪い、痛いか」

「い、痛くは…なんか、違和感、が」


瞳を溶かし息も絶え絶えな和奏にぐんと欲望が顔を出す。

ダメだとなんとかそれを抑え込み、今度は親指で蕾を潰した。


「ひぁっ…」


なんとも可愛い声を上げる和奏は咄嗟にシーツを握りしめた。

そのまま親指をぐりぐりと左右へと動かせば断続的に脚が痙攣を始め、和奏の目から涙が溢れる。


「やっ、あっ、ああ…っ!」

「…そのまま感じてろよ、和奏」

「ひっ、あん…っ!やっ、こわ、こわいぃ…っ」


全身を震わせながら力強くシーツを握り、涙でぐちゃぐちゃになった顔を腕で覆い隠す。

和奏が快感に襲われているうちに中へと進む指を増やし、親指の動きは止めぬまま顔を覆う邪魔な腕を頭上へ押さえつけた。



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