苦くも柔い恋


想像だにしていなかった質問に酒が喉に引っかかり、ひどくむせた。


「い、いきなり何?」

「わざとじゃないんだよぉ。たださっきスマホの画面が見えちゃって」

「ああ…そういうこと」


おそらくさっき届いたメッセージが見えてしまったのだろう。

顔が見たいから写真を送れと言うから昼間撮った桜とのツーショットを送ったので、たぶんその返事だ。


「隠してたなんて酷い〜」

「いや、そんなつもりは…」

「いつから?どんな人?」

「えー…」

「いいじゃん!私達の仲でしょ」


桜は胸元をはだけさせながら擦り寄ってくる。
和奏はそんな彼女の胸元をはしたないよと正しながら疲れたように言った。


「高校から、幼馴染」

「はっ!?」


和奏の返事に顔を上げた桜が驚愕の視線を向ける。


< 210 / 267 >

この作品をシェア

pagetop