苦くも柔い恋
「和奏のクラスいいじゃん!私のとこなんてただのコスプレ喫茶だよ〜」
面白みが無いよね、なんて美琴は言うけれど彼女が居るというだけで充分宣伝効果になるのだから充分理にかなっていると思う。
「美琴はミスコンの二連覇狙うんでしょ?当日は忙しいんだから良かったんじゃない?」
「ん〜まあそうなんだけど」
千晃のクラスは何をするんだろう。
夏までに行われたイベントでヒーローと化した千晃とはますます距離が空いてしまっていた。
2年に入りバスケ部のエースになってからはますます忙しそうで、どうせ送っても返ってはこないだろうとその頃にはメッセージを送るのも辞め、連絡もほとんど取っていなかった。
——クラスの出し物を聞くらい聞くくらいいいよね…?
せっかくだし後で聞いてみよう、なんて連絡を取るキッカケができた事を内心嬉しく思っていたのに、美琴の言葉でアッサリとそれも崩されてしまった。
「因みに千晃のクラスはたこ焼きだってさ。やる気を感じないよね〜」
「……」