エリート御曹司の溺愛に甘く蕩かされました
 Ange新宿店は、ファッションビル一階正面出入口すぐの良い場所にある。店舗面積も他店のAngeより大きい。
 店に近付くと、響子さんがお客様をお見送りするところだった。笑顔で手を振って見送ってから、すぐに私たちの存在に気付く。

乃愛(のあ)ちゃ〜ん、久しぶり! やだ、相変わらず可愛いわねぇ」

 ピンクベージュのショートヘアがお洒落な響子さんは、嬉しそうにこちらに駆け寄ると私の両手をぎゅっと握った。

「響子さんもお元気そうで何よりです」

「元気元気〜! あ、そちらの方が企画課長さんですね。初めまして、店長の高橋です」

 明るい響子さんに、御堂課長も微笑み返す。

「今年度より企画課長に就任した御堂です。本日はAnge Premier販促のための下見にお邪魔しました。少しお時間頂きます」

「はいはい〜。接客はもうひとりの店員に任せてますんで、何なりとお申し付けくださいね!」

 私たちは売場奥のスペースで打ち合わせを始めた。

「こういうイメージなんですけど」

 自分で作った企画資料を響子さんに見せる。

「へえ、可愛い〜! フォトスポットって、確かに今までやってなかったよね」
< 28 / 108 >

この作品をシェア

pagetop