離婚してから始まる恋~念願かなって離婚したら、元夫が私を追いかけて辺境までやってきました~
「あなたの事情は分かったわ。私には想像できない苦しみを乗り越えて来たんでしょうね。でも、ハーレムを嫌っている割には自分もハーレムを持っているんでしょう?なんだか矛盾してない?」
同情や慰めの言葉の代わりに、
エレオノールは素直に疑問をぶつける。
噂に聞いた話だと子どもだっているらしいじゃないか。

「あるよ。もう本当に形だけ存在している代物だけど。」
エドリックも言い訳するでもなく、取り繕うでもなく、
淡々と正直に話す。
エレオノールと向き合おうとしてくれているのだろう。
「ハーレムには4人の女性がいる。王家が定める条件に見合うとされた女性達で、私が成人したときに集められた。そしてそのうちの2人の女性との間に、3人の子ができた。まぁ今は2人だが。」
「1人は亡くなったの?」
「うん。双子だったんだけど、片方の子は母体で十分に成長しきれないまま生まれてきてしまったんだ。生後1年もしないうちに天国に行ってしまったよ。もう一方の子は今も生きているが、やはりこの子も幾分小さく生まれてきたから病弱なんだ。あとのもう一人は元気いっぱいだよ。」
子どもたちを思い出したのか、
エドリックの表情が父の顔になる。
エレオノールが初めてみる顔だ。

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