離婚してから始まる恋~念願かなって離婚したら、元夫が私を追いかけて辺境までやってきました~
「あなたの恋する気持ちも分かるけど、他のドレスはもう間に合わないでしょう。それに今日の主役はミレイナなんだから、我慢しなさい。」
母にこう言われては、エレオノールは諦めるしかない。
あまりにもシュンとする娘にちょっと同情したのか、
大公妃はしばらく考え事をしていたが、
ニコッと微笑んだ。
「今思い出したんだけど、私のバラ園に『ワイルド・エドリック』という品種があるのよ。それを摘んできてあげるから、髪飾りにしなさいな。それでどう?」
「まぁ、お姫様。なんて素敵なんでしょう。自分の名前が冠された花を身に着けてくれていると知ったら、ヴァリニア国王陛下も喜ばれるに違いありません!」
「そ、そうかな。じゃあそうしようかな。」
エレオノールの了承を受けて、
侍女の1人が早速バラ園に摘みに行った。

エレオノールは侍女に緩くシニョンを結い上げてもらい、
棘が綺麗に処理された薔薇を髪に挿していく。
「用意していた髪飾りも素敵でしたが、やはり生花は艶やかさが違いますね!」
侍女に口々に絶賛されて、エレオノールもすっかり上機嫌だ。
エドリックはなんと言ってくれるだろうか。
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