離婚してから始まる恋~念願かなって離婚したら、元夫が私を追いかけて辺境までやってきました~
エドリックと両想いになれた日の翌朝。
エレオノールは自身の部屋で一人喚いていた。
着替えを手伝う侍女たちも困惑している。

「あーーーードレス選びを失敗したわ!」
エレオノールが喚いている原因はドレスの色である。
晴れの場に出席する際、
恋人や婚約者、あるいは夫に関連する色の
ドレスやアクセサリーを選ぶのは定番である。
エレオノールが用意していたドレスはスカイブルーだが、
エドリックの髪色はプラチナブロンド、
瞳の色はブルーグレーだ。

「でもお姫様。ドレスの色はスカイブルーなのですから、同じブルー系で全く見当違いというわけでも・・・」
侍女が必死になだめるが、
エレオノールは納得できない。
「だって最終候補にはブルーグレーのドレスがあったじゃない。でもあの時は両想いではなかったから、重すぎるかなって思ってやめたのよ。エディに引かれたらどうしようって。」
言っても仕方のないことだとは分かっているのだが、
それでも何か言わずにはいられない。

エレオノールの騒ぎを聞きつけて、
エレオノールの部屋にアルドヴァール大公妃が顔を見せる。
「ノーラ、何を騒いでいるの?」
「お母様っ!」
エレオノールは自分がドレス選びに失敗した話を
コンコンと母に語って聞かせた。
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