100日後、キミのいない世界で生きていく
「…ごめんなさい。でも私だっていつまでも子どもじゃないもん…。私の気持ちも本気なんだよ」

「じゃあ日菜が16歳になったら、俺も真剣に考えてやるから。だから、その時また聞かせてよ」

「本当!?約束だからね!」


嬉しそうに莉久に抱きついた日菜を見ながら、ふぅと小さく息を吐く。


「眞紘…ありがとう。陽菜乃のことになると、ついね…」

「わかってるよ。でも日菜の気持ちもちゃんと考えてやらないと。俺たちの大事な娘なんだからな」


眞紘に優しく頭を撫でられ、「うん」と素直に頷く。

眞紘とはよりを戻すよりも先にプロポーズをされ瞬く間に結婚。そしてその一年後に日菜が生まれた。


私たちは何かとみんなの予定が合えば、こうして定期的に集まっている。


「ねえ、ろうそく入ってないよ?」

「え?おかしいな、入れてもらったと思ったんだけど…」

「やだやだ!ろうそくないとやだ!…そうだ、百均にみんなで買いに行こう!ほら早くー!」

「ええ…」


日菜は思い立ったら即行動しないと許さないタイプで、どんなに理由をつけてもきっと買うまで納得してくれないだろう。
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