100日後、キミのいない世界で生きていく

莉久を好きだという気持ちが若菜をこんなにも苦しめていたんだ…。


「ごめん、私、若菜の気持ち全然気づかなくて…」

「同情しないでよ！」


ドンっと若菜に突き飛ばされ、靴箱に背中を思いっきりぶつける。


「陽菜乃！」


いつの間にいたのか、隠れていた颯太と眞紘が慌てたように駆け寄ってきた。


「なんで…なんでみんな陽菜乃なの…？陽菜乃と出逢ってから若菜の人生はめちゃくちゃだよ…！陽菜乃なんて…陽菜乃なんていなければよかったのに！」


殴りかかってきた若菜を、莉久と美波が必死に止めている。

颯太が何かを叫んでいるけど、もう何も聞こえない。


動かない頭では何が起きているのかわからなかったけど、だけどたった一つだけわかった。

みんなをバラバラにしてしまったのは、私だ。