100日後、キミのいない世界で生きていく
ずっと続いて欲しい“今”
あの頃の俺はとんでもないクズで、もう一度だけ過去に戻れるならそんな汚い自分を変えてもう一度おまえと出逢いたかった。
本気で誰かに恋をしたのもうまくいかない恋愛を経験したのも全部初めてだった。
だからこの先運命の人に出逢うなんて、きっと俺にはもう二度とできないよ–––。
「雲ひとつない快晴!体育祭日和にぴったり!」
「眩しい…」
「若菜、焼けたくないから日陰でみんなのこと応援してるねー」
お揃いのお団子頭をした美波と若菜は、眩しく輝いている太陽があまり嬉しくないようだ。
「次の競技は男子たち三人組が出るリレーだね!応援頑張ろ!」
「あ、入場してきたよぉ」
「…んん?莉久のやつ、いなくない?」
視力2.0の持ち主である美波が真っ先に気づき、たしかに莉久だけが入場してきた列の中にいなかった。
「またサボってんのー!?体育祭の日まで…ありえない!」
「去年の体育祭なんてズル休みして年上の高校生と朝までデートしてたくらいだから、今年はまだマシだと思ったんだけどなぁ」
莉久は面倒くさいことはとことんサボりたがる主義で、授業もしょっちゅうサボっている常習犯だ。
本気で誰かに恋をしたのもうまくいかない恋愛を経験したのも全部初めてだった。
だからこの先運命の人に出逢うなんて、きっと俺にはもう二度とできないよ–––。
「雲ひとつない快晴!体育祭日和にぴったり!」
「眩しい…」
「若菜、焼けたくないから日陰でみんなのこと応援してるねー」
お揃いのお団子頭をした美波と若菜は、眩しく輝いている太陽があまり嬉しくないようだ。
「次の競技は男子たち三人組が出るリレーだね!応援頑張ろ!」
「あ、入場してきたよぉ」
「…んん?莉久のやつ、いなくない?」
視力2.0の持ち主である美波が真っ先に気づき、たしかに莉久だけが入場してきた列の中にいなかった。
「またサボってんのー!?体育祭の日まで…ありえない!」
「去年の体育祭なんてズル休みして年上の高校生と朝までデートしてたくらいだから、今年はまだマシだと思ったんだけどなぁ」
莉久は面倒くさいことはとことんサボりたがる主義で、授業もしょっちゅうサボっている常習犯だ。