100日後、キミのいない世界で生きていく
「…何してんの?」

「何って、小腹が空いたからコンビニに来ただけ。陽菜乃は?」

「私はお母さんに買い物頼まれて…」


そういえば眞紘も家がここら辺だったなとそんなことをぼんやりと考えながら、ふと普通に話せていることに気づく。


「ふぅん。せっかくだし、ちょっと話さね?」


牛乳二本だけを買い、眞紘とコンビニの近くにある神社の階段に腰掛ける。

この時間に参拝する人は滅多にいないため、中一の頃はよくここの階段で学校帰りに美波と眞紘と腰掛けて話していた。


「久しぶりだな。宿題進んでる?」

「いや、まだ手つけてない…」


眞紘の顔が見れなくて、買ったばかりの牛乳が入っている袋を意味もなくいじりながら返す。


「美波とは?会ってんの?」

「うん」

「元気にしてる?」

「元気だよ」
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