不実な自由
ちっちゃな私が「新聞配達する」という言葉に驚いたらしい。いま、思えばほんとにちっちゃいなと思った。
祖父は気が狂ったように仏壇を拝み、そして、足取りを追いました。
母親は、とりあえず勤務先に電話をかけ様子をうかがった。どうやら数日間は女の声で仕事を休ませてくれと連絡がはいっていたらしいが、最後には連絡も途絶えたらしいです。母はとりあえず生活をしなくてはいけないと思い、弟を保育園にいれる準備、夜はすぐとなりの割烹で洗い場の仕事。祖父と私達三人は母の帰りをまつ毎日でした。夕方、学校から帰ってきた私は無言電話に出てしまいました。「…」「誰?」ガチャ…。そして今度は妹がでました。「お父さん、お父さん?」「××か?」やはり電話は父親からでした。
つまり、私達を捨てたんだと、強く感じました。私達がいったい何をしたのでしょう。私はそれまでもずっとよいこをやってきました。父親の御機嫌とりをしてきた私はなんなの?風邪で熱を出している子供に「また風邪ひいたのか」なんて心無い言葉をかけられていた私達はなんなの?
それ以来、私は「男」を許さなかった。私の異性観はこのことが災いして私も変わってしまった。
祖父は気が狂ったように仏壇を拝み、そして、足取りを追いました。
母親は、とりあえず勤務先に電話をかけ様子をうかがった。どうやら数日間は女の声で仕事を休ませてくれと連絡がはいっていたらしいが、最後には連絡も途絶えたらしいです。母はとりあえず生活をしなくてはいけないと思い、弟を保育園にいれる準備、夜はすぐとなりの割烹で洗い場の仕事。祖父と私達三人は母の帰りをまつ毎日でした。夕方、学校から帰ってきた私は無言電話に出てしまいました。「…」「誰?」ガチャ…。そして今度は妹がでました。「お父さん、お父さん?」「××か?」やはり電話は父親からでした。
つまり、私達を捨てたんだと、強く感じました。私達がいったい何をしたのでしょう。私はそれまでもずっとよいこをやってきました。父親の御機嫌とりをしてきた私はなんなの?風邪で熱を出している子供に「また風邪ひいたのか」なんて心無い言葉をかけられていた私達はなんなの?
それ以来、私は「男」を許さなかった。私の異性観はこのことが災いして私も変わってしまった。