あれからの僕達が。
「えっとさ。
ミキ、あのな。
しばらく会えないことになりそうなんだけどさ………いいかな?」


理由も告げずに、何がいいのか解るはずもない。


「どういう事?
まったく状況わかんないよ?」


高校の時から、指のはばの分ぐらいは近くなった緑風の顔を見上げながら、僕は訊ねた。


「んっと、もしかしたら、ただのガセネタかもしれないんだけど。」


そう前置きしながら緑風はとんでもないことを言った。


「オフクロのトコに、なんか脅迫メール?みたいなのがさ、ちょくちょく来るんだけどな、この間の国際会議でちょっぴり、とある組織をほぼ名指しで注意してから来てる奴が、どうやらマジでヤバめな内容で、家族までヤっちまうぜ的な内容なんだよな。
で、ちょっとの間身を隠せ、な事になっちまって。」
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