小説の中の人を拾いました ─辺境領主のご落胤─
「ふうスッキリした」
配信を通報した輩がいるかもしれない。
セルジュさまのせっかくのアカウントが凍結されたら私のせいだ。
そうなったら、また一からふたりで再出発するのみ。
悩むのはもうやめだ。
前に進んで進んで道を切り拓いてやる。
「もうひとりで大丈夫そうだね」
「え?」
突然なにを?
そのセリフって、私の中では別れる時にするものだけど……。
「君は強い。言葉の刃にももう屈することはない」
急にすこし照れるセルジュさま。
間があった後、急に顔が接近した。
とても甘くて蕩けるようなキス。
──でも、なぜかペロペロと唇を執拗に舐めまわしてくる。
ちょっ、なんだか痒い。