ラスボスの夫に殺される悪役令嬢として転生したので、生き残ってみせる!と意気込んでいたらなぜか夫がデレ始めて戸惑っています
(とにかく、私がヒロインをいじめなければいいってことと、クローク様がヒロインを無理矢理自分のものにしようとしなければいいってことよね)
自分も死にたくないが、できればクロークにも死んでほしくない。
(クローク様がヒロインを無理矢理自分のものにしようとしたのは、愛の向け方を知らないからだと思う。クローク様に愛されること、愛することがどういうことなのか少しずつでも伝えられれば良いのだけれど……)
いっそのこと、ヒロインとの仲を応援してみるというのはどうだろうか?そうすれば、クロークが無茶をする前に止めるとこもできる。
我ながら良い案だ、とキャロラインがほくほくしていると、ドアをノックする音と同時に部屋に人が入ってきた。クロークだ。
「ひえっ!?」
キャロラインは驚いて急いで日記を閉じ、引き出しにしまって立ち上がると、クロークはそれを見て目を細めた。
「君は性格が変わったらしいな」
「へ?」
「何を企んでいる?」
クロークはキャロラインの前まで来ると、キャロラインの手首を掴んだ。
(へ、え?ど、どうしよう、掴まれた部分がとても熱いし恥ずかしい)
小説の中でもヒーローと一・二を争うほどの美貌の持ち主だ。そんな相手に急に手首を掴まれみつめられて、平常心でいられるわけがない。
「どうした、俺に触られるのは嫌なはずじゃないのか。呪われた人間になど触れられたくない、絶対に触れるなと言っていたのに」
クロークはそう言って真顔でキャロラインを見つめる。
自分も死にたくないが、できればクロークにも死んでほしくない。
(クローク様がヒロインを無理矢理自分のものにしようとしたのは、愛の向け方を知らないからだと思う。クローク様に愛されること、愛することがどういうことなのか少しずつでも伝えられれば良いのだけれど……)
いっそのこと、ヒロインとの仲を応援してみるというのはどうだろうか?そうすれば、クロークが無茶をする前に止めるとこもできる。
我ながら良い案だ、とキャロラインがほくほくしていると、ドアをノックする音と同時に部屋に人が入ってきた。クロークだ。
「ひえっ!?」
キャロラインは驚いて急いで日記を閉じ、引き出しにしまって立ち上がると、クロークはそれを見て目を細めた。
「君は性格が変わったらしいな」
「へ?」
「何を企んでいる?」
クロークはキャロラインの前まで来ると、キャロラインの手首を掴んだ。
(へ、え?ど、どうしよう、掴まれた部分がとても熱いし恥ずかしい)
小説の中でもヒーローと一・二を争うほどの美貌の持ち主だ。そんな相手に急に手首を掴まれみつめられて、平常心でいられるわけがない。
「どうした、俺に触られるのは嫌なはずじゃないのか。呪われた人間になど触れられたくない、絶対に触れるなと言っていたのに」
クロークはそう言って真顔でキャロラインを見つめる。