【番外編】再びの異世界、可愛かった皇子様が俺様竜帝陛下になってめちゃくちゃ溺愛してきます。その後の話。
「はい?」
「男の身で、いつもコハルにベタベタとひっついていたのかと訊いている」
――あ。これはちょっとマズイかもしれないと私はまた彼の背中をペチペチと叩く。
「メリーはまだ性別がないんだそうです!」
「……性別が、ない?」
ゆっくりと振り返った彼にまた何度も頷く。
「ほら、女の子にも見えるでしょう?」
「……」
もう一度ゆっくりと前に向き直った彼に、メリーは得意げに言う。
「そうだ! メリーはメリー。妖精メリーだ!」
「……だが、“まだ”、ということはこの先男になるかもしれないんだな?」
「わからん!」
確かに、この先のことはエルも何も言っていなかった。
今度会えたときに聞いてみてもいいかもしれない、そう考えているとリューはびしっとメリーを指差した。
「いいか、貴様がもしこの先男になったら、コハルには一切近づけないと思え」
「なぁ……っ!?」
メリーはピシャーンっと雷に打たれたような顔をして、でもその後すぐにふっふっと妙な笑い方をした。
「わかったぞ……お前、メリーに負けるのが怖いんだろう!」
「あ?」
「どう考えたってお前よりメリーの方がコハルさまに好かれているもんなぁ!」
「……なんだと?」
「ですよね! コハルさまぁ~!」
「えっ」
「男の身で、いつもコハルにベタベタとひっついていたのかと訊いている」
――あ。これはちょっとマズイかもしれないと私はまた彼の背中をペチペチと叩く。
「メリーはまだ性別がないんだそうです!」
「……性別が、ない?」
ゆっくりと振り返った彼にまた何度も頷く。
「ほら、女の子にも見えるでしょう?」
「……」
もう一度ゆっくりと前に向き直った彼に、メリーは得意げに言う。
「そうだ! メリーはメリー。妖精メリーだ!」
「……だが、“まだ”、ということはこの先男になるかもしれないんだな?」
「わからん!」
確かに、この先のことはエルも何も言っていなかった。
今度会えたときに聞いてみてもいいかもしれない、そう考えているとリューはびしっとメリーを指差した。
「いいか、貴様がもしこの先男になったら、コハルには一切近づけないと思え」
「なぁ……っ!?」
メリーはピシャーンっと雷に打たれたような顔をして、でもその後すぐにふっふっと妙な笑い方をした。
「わかったぞ……お前、メリーに負けるのが怖いんだろう!」
「あ?」
「どう考えたってお前よりメリーの方がコハルさまに好かれているもんなぁ!」
「……なんだと?」
「ですよね! コハルさまぁ~!」
「えっ」