いじめ…くずれていく

すぅ…はぁ……


茂みの中では、そんな音だけが聞こえる。


あたしは今、仲間を数人呼んでシンナーを吸っている。

「ぷはぁ~これいいね!」


「ほんっと!これ使ってないとか~人生の50%ソンしてるよね!」

そんな風に話していると、ガサガサと音がした。


「やべ…隠せ!」

みんな警察だと思い、ビニールを隠す。


しかしそこにいたのは警察ではなく…


芽亜利だった。


「あ?芽亜利じゃん?」

「知り合いなの?」

あたしは芽亜利に近づく。


「あんたもやってみない?コレ」


しかし芽亜利は何もしゃべらなかった。
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