それでも私は〇〇を見る

当たり前の日常

「歌海!早く起きなさい!いつまで寝てるの、学校遅れるよ!」
母の声で目を覚ますのは今日で何日目だろうか?そんなの覚えているはずがない。ただ、鬱陶しいと思うのはいつも、どんな時も変わることはない。
カーテンの隙間から差し込む朝日も眩しくてしょうがない。朝からそんなに強く光らなくていいでしょなんて思うのさえ鬱陶しい。
朝からピヨピヨと元気に鳴く小鳥たちの声が私の耳に届く。どうして朝からそんなに元気に鳴けるのか永遠の謎でしかない。
いつもとなんにも変わらない退屈な日常を知らせる報せが私はとてもじゃないが好きになれない。
朝なんてほっといても来るんだから同じことを繰り返す必要なんてないだろうに、なんてことを思う自分のことさえも嫌になってくる。
最近の夏は地球温暖化の影響でとても暑い。そのせいか今日は格段と暑さのせいでイライラが増す。
「ほんとにやめて欲しい」ボソッと口にすると体を起こすためお腹にかけていた薄いタオルを剥いだ瞬間
「ちょっと、歌海!何してるの?」
と痺れを切らしたお母さんが怒ったような呆れたような声で私を直接起こしに部屋まで入ってきた。
私は「分かってるから」と素っ気なく母に返すと重い体をベットから起こした。
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