思い出は、父の拳の暖かさ ☆Kingの召還☆
待ち時間とカンファレンス室の間

【11月27日】


午後二時の【予約】

診察中の方は午前11時【予約】


外科は救急が入れば、時間は大幅にずれる。



父は、そう言って背中と腰の痛さに耐えつつ、車椅子で待つ。


私が後ろに立って、自分のみぞおちの辺りで父の頭を支えていた。



姉からは、待ち時間にトイレに行きたくなるようならリハビリパンツは脇が簡単に破けるからと教えられていた。



トイレは大丈夫だけれど、痛さはどうにもならないみたいで、腰の後ろにバスタオルを当てたりしながら



ひたすら待つ。


そして…


私の方が待ちきれず(笑)


『特に具合の悪い方は…』の看板に偽りはないか、お近くのスタッフに声をかけた。


「2時の予約で待っているんですけれども…」


『あー、ちょっと待って。忘れない内にこのメモ書かせて。』



何だ?このナース…(怒)


一分一秒が長いんだよっ!

癌患者診すぎて、慣れたんですか?


ミスがあってはならない仕事なのはわかります。だったら、出来ない事を看板に掲げるなと、軽くグーを握り


本題(笑)



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