君がくれた初恋

篠宮くんなんて、嫌い

篠宮side


あいつに突き放されて、すぐに我に返った。


自分の強引さを後悔し、恥じた。


「ああっ、、、俺なんてことしてんだろ…また人傷つけて…っ」


涙が滲む声が誰もいない部屋に響き、虚しく消えていった。


あの時も同じだ…


家族を傷つけた、あのときも…


遡ること、2年前。


俺は当時父母と暮らしていた。


ある日母親が父親の子でない命を孕んでいることが発覚した。

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