~転生悪役令嬢の裏道攻略~ シークレットキャラとたどり着く、処刑回避後のハッピーエンド
抱えようのないもやもやを足元の地面に叩きつけて発散させると、ジェミーはとぼとぼとそのまま階段を下っていった。いやはや、すでに学内まで第一王子の暗殺の手が伸びているとは。ジェミーにはもはや安息の地はないというのだろうか。
そんなことを考えながら今日のところは大人しく下校しようと、エントランスへの近道となる中庭をとぼとぼ横切っていったところ、ジェミーはそこである光景に遭遇してしまう。
(あっ)
目立たない一角で、ベンチに座ってセニアとクラフトが談笑していたのだ。
さすが物語のヒロインとヒーロー、座って語らっているだけで周りにきらきらと光が浮かんでいるように錯覚する。この光景を絵画にして然るべき場所に売りに出せば、ひと財産になりそうな素敵さだ。考えてみれば物語の中でもそこかしこでふたりは会話を楽しんでいたし、学内をうろついていたら、こうして自然と鉢合わせすることも当然か。
(どうか、気づかないでよ~)
ジェミーはお邪魔しないよう、壁に張り付きそろそろ~っとカニ歩きでその場を水平移動してゆく。くれぐれも、こっちを振り向きませんように。
そんなことを考えながら今日のところは大人しく下校しようと、エントランスへの近道となる中庭をとぼとぼ横切っていったところ、ジェミーはそこである光景に遭遇してしまう。
(あっ)
目立たない一角で、ベンチに座ってセニアとクラフトが談笑していたのだ。
さすが物語のヒロインとヒーロー、座って語らっているだけで周りにきらきらと光が浮かんでいるように錯覚する。この光景を絵画にして然るべき場所に売りに出せば、ひと財産になりそうな素敵さだ。考えてみれば物語の中でもそこかしこでふたりは会話を楽しんでいたし、学内をうろついていたら、こうして自然と鉢合わせすることも当然か。
(どうか、気づかないでよ~)
ジェミーはお邪魔しないよう、壁に張り付きそろそろ~っとカニ歩きでその場を水平移動してゆく。くれぐれも、こっちを振り向きませんように。