~転生悪役令嬢の裏道攻略~ シークレットキャラとたどり着く、処刑回避後のハッピーエンド
「ではどうぞ、お入りください」

 家令ウィリアムが恭しく頭を下げ、ジェミーが部屋に踏み込むと、窓際で光を浴びていた青年が振り返る。
 それに彼女はあっと驚きの声を漏らしてしまった。

「いつぞやはどうも。ペリエライツ公爵令嬢殿」

 素っ気ない声でそう告げた彼。
 その正体の意外さに、ジェミーは貴族の作法すら頭からすっぽ抜けてしまう。

「あなたは――」
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