~転生悪役令嬢の裏道攻略~ シークレットキャラとたどり着く、処刑回避後のハッピーエンド
 ひとつ目に関しては、実はいまだ方針は定まっていない。ジェミーが前世の知識と帝国の環境を紐づかせて、なんらかの方法を作り出さねばならない。
 そしてもうひとつに関しても、ジェミーが並行して実行することはできない。“永の蒼”はクラフトの手の内、つまりレビエラ王国の王宮内に保管されていると目されるからだ。

 どうしても、ジェミーの手足となって動いてくれる人物が必要となる。ルゼに頼むことも考えたが、彼は王宮に自由に出入りできる権利がないという。そこで、ミリィが適任と考えたのだ。

「騎士団長の娘であるあなたなら、王宮内にある騎士団宿舎から、うまくすればクラフト殿下の居室に忍び込むことも可能だと思うの! そこであなたには、皇帝が奪還を望んでいる、この国の至宝を取り戻してきてほしいのよ!」
「えええぇぇ――っ!?」

 これには、いつも能天気で長いものには巻かれろ方針のミリィも、そうと聞いた瞬間バッとジェミーから距離をとって、扉に背をつけふるふる首を振った。

「むっ、無理ですよぉ御嬢様! わたしにそんな大それたことなんてできるはずがありませんっ!」
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