~転生悪役令嬢の裏道攻略~ シークレットキャラとたどり着く、処刑回避後のハッピーエンド
「わかっているだろうが、俺はあいつに玉座を渡すつもりはない。場合によっては国を割る騒ぎになるかもしれぬが、それも厭わぬ。そうなった時お前は、この国を守る騎士団長としてどうするつもりだ」
そのことに対するガーフィールの答えは簡潔だ。
「我は王国の楯。いかなる理由があろうと、王国に混乱をもたらそうとする企みを放っておくことはできませぬ。願わくば、政争には関わらず中立でありたいところではありましたが、此度のクラフト殿下の計画が他国と共謀してまでこのレビエラ王国に混乱をもたらそうとしているのは明白。あなた様に協力せざるを得ますまい。にしてもううむ、本当によくお気づきになられたものだ」
感嘆を示すガーフィールに、デールはやや苦みを含んだような表情で口角を上げた。
「気づいたのは俺ではなく、あのペリエライツ家の小娘だがな。ただの身の程知らずの阿呆だと思っていたが、なかなかどうして。俺の暗殺の企ても看破しておったし、よほど優秀な配下がいるのか、切れ者なのか。それにあの王族をも相手どる大胆な行動の数々……肝の据わり様も見事。侍女よ、お前か? あやつに情報をもたらしたのは?」
話の矛先が急に自分に向いて、ミリィは滅相もないと首を左右に振る。
そのことに対するガーフィールの答えは簡潔だ。
「我は王国の楯。いかなる理由があろうと、王国に混乱をもたらそうとする企みを放っておくことはできませぬ。願わくば、政争には関わらず中立でありたいところではありましたが、此度のクラフト殿下の計画が他国と共謀してまでこのレビエラ王国に混乱をもたらそうとしているのは明白。あなた様に協力せざるを得ますまい。にしてもううむ、本当によくお気づきになられたものだ」
感嘆を示すガーフィールに、デールはやや苦みを含んだような表情で口角を上げた。
「気づいたのは俺ではなく、あのペリエライツ家の小娘だがな。ただの身の程知らずの阿呆だと思っていたが、なかなかどうして。俺の暗殺の企ても看破しておったし、よほど優秀な配下がいるのか、切れ者なのか。それにあの王族をも相手どる大胆な行動の数々……肝の据わり様も見事。侍女よ、お前か? あやつに情報をもたらしたのは?」
話の矛先が急に自分に向いて、ミリィは滅相もないと首を左右に振る。