~転生悪役令嬢の裏道攻略~ シークレットキャラとたどり着く、処刑回避後のハッピーエンド
すっかりカカオの飛沫で銀の髪をドロドロにしたジェミーが、すりこぎを持ち上げお怒りモードで威嚇してくる。
真っ赤なで唸るその顔にルゼはぷっと吹き出すと、ジェミーから道具をひったくった。
「ったく、なんて顔してるんだ。気分転換は済みましたから、力仕事くらいやってあげますよ」
「うむ、それでこそ。カーライルったら汚れるのは嫌だってどっかに行っちゃって。さあルゼ様も手を洗ったら、腕が砕けるくらい、キリキリすりこぎを回してくださいね~」
「……やっぱり用事を思い出した」
「逃がすもんですか」
「くそっ」
がっしりと捕獲されたルゼは大人しくジェミーの隣に座って、がしがしカカオ豆を砕く作業に専念させられる。
これは、思ったより体力がいる。明日には筋肉痛になっているかもしれない。ジェミーといると、いつもとんでもないことをやらされて大変だ。
それでも――いつの間にか、彼女の隣が自分にとって居心地のいい空間になりつつある。それだけは、肌で感じるのだ。
真っ赤なで唸るその顔にルゼはぷっと吹き出すと、ジェミーから道具をひったくった。
「ったく、なんて顔してるんだ。気分転換は済みましたから、力仕事くらいやってあげますよ」
「うむ、それでこそ。カーライルったら汚れるのは嫌だってどっかに行っちゃって。さあルゼ様も手を洗ったら、腕が砕けるくらい、キリキリすりこぎを回してくださいね~」
「……やっぱり用事を思い出した」
「逃がすもんですか」
「くそっ」
がっしりと捕獲されたルゼは大人しくジェミーの隣に座って、がしがしカカオ豆を砕く作業に専念させられる。
これは、思ったより体力がいる。明日には筋肉痛になっているかもしれない。ジェミーといると、いつもとんでもないことをやらされて大変だ。
それでも――いつの間にか、彼女の隣が自分にとって居心地のいい空間になりつつある。それだけは、肌で感じるのだ。