~転生悪役令嬢の裏道攻略~ シークレットキャラとたどり着く、処刑回避後のハッピーエンド
「聞いてくださいよルゼ様。私、デール王太子に壁ドンされてしまったんです。俺の女にならないかって」
「は?」
「その後も、学校でまたクラフト殿下との婚約騒ぎが起こってるって聞いたんですよ。最悪です、もう」
「はあ――」
彼女がひとりになったくらいで落ち込む人格じゃないことを失念していたらしい。
予想外の言動に彼はしばらく口を噤むと、自分のこめかみをぐりぐり押して、心底疲れた表情をする。
「あなたも困った人だなぁ。どうなったらそうそうトラブルばかりしょい込んでくるんだ。寝る間も惜しんで情報を集めていた僕の身にもなってくれ」
「だって、誰かにぶちまけないと気が済まなかったんですもん」
どうやらジェミーは、いったんここ最近で溜まっていたフラストレーションを吐き出さないと気が済まなかったようだ。これでもし第三王子からもそういった申し込みがあったなら、オールコンプリート――総なめだ。今代の王位継承権所持者の全員から婚姻を申し込まれた女性として、ジェミーは歴史に残れるかもしれない。
「は?」
「その後も、学校でまたクラフト殿下との婚約騒ぎが起こってるって聞いたんですよ。最悪です、もう」
「はあ――」
彼女がひとりになったくらいで落ち込む人格じゃないことを失念していたらしい。
予想外の言動に彼はしばらく口を噤むと、自分のこめかみをぐりぐり押して、心底疲れた表情をする。
「あなたも困った人だなぁ。どうなったらそうそうトラブルばかりしょい込んでくるんだ。寝る間も惜しんで情報を集めていた僕の身にもなってくれ」
「だって、誰かにぶちまけないと気が済まなかったんですもん」
どうやらジェミーは、いったんここ最近で溜まっていたフラストレーションを吐き出さないと気が済まなかったようだ。これでもし第三王子からもそういった申し込みがあったなら、オールコンプリート――総なめだ。今代の王位継承権所持者の全員から婚姻を申し込まれた女性として、ジェミーは歴史に残れるかもしれない。