すれ違いだらけだった私たちが、最愛同士になれますか?~孤高のパイロットは不屈の溺愛でもう離さない~
「あ、辻村くんにも似たような話をしたって聞きました。そんなもの好き、そうそういませんよ」
「そうやって自分の魅力に無自覚な美咲だから心配なんだ。さっきの話じゃないけど、早く俺のものにしたい」
そう言うが早いか、大翔は先ほどよりも荒々しく唇を重ねてきた。美咲はそれを受け止めながら、必死に愛を伝えようと自らも舌を絡める。
彼が言うような魅力が自分にあるとは思えない。第一ターミナルの至るところで噂が聞こえてくるエリートパイロットである大翔と違い、美咲はカフェに勤めるただの会社員だ。
けれど彼の感情がわかるからこそ、不安を吹き飛ばすほどの想いを伝えたい。
「私はもう、大翔さんのものです」
「美咲」
自分の名前を呼び、独占欲と情欲を隠さない眼差しで見下ろす大翔が愛おしくてたまらない。
覆いかぶさってくる大翔の熱い身体を受け止め、ふたりは一晩中愛を伝えあった。